FOSS4G 2019 NIIGATA コアデイ

日時

2019年9月14日(土) 10:00?18:10

場所

新潟県新潟市中央区万代島5番1号 万代島ビル NICOプラザ11F会議室
(〒950-0078 新潟県新潟市中央区万代島5-1)

コアデイ セッションスケジュール

時間 コンベンションホール
9:30 開場
10:00 -10:10 開会挨拶
招待講演
10:10 -10:30 地理院地図Vector(仮称)の試験公開
国土交通省国土地理院 佐藤壮紀
事例紹介セッション1
10:30 -10:50 FOSS4Gを用いた林地台帳管理システムの開発
朝日航洋 北島理司/酒井雄司/嘉山陽一/五島直樹/羽渕弦輝
10:50 -11:10 軽トラMMS、参上!
長野県林業総合センター・戸田堅一郎/国立研究開発法人 森林総合研究所・鈴木秀典/岩手大学・斎藤仁志/朝日航洋株式会社・世古口竜一/Pacific Spatial Solutions株式会社・今木洋大/株式会社ノーザンシステムサービス・和山亮介
11:10 -11:30 AIによる効率的危険斜面抽出システムの開発について
株式会社ノーザンシステムサービス 和山亮介
11:30 -12:50 昼食
基調講演
12:50 -13:20 デジタル社会の基盤としての地理空間・土地情報
政府CIO上席補佐官 平本健二
事例紹介セッション2
13:20 -13:40 MySQL 8.0で強化されたGIS機能と使用事例のご紹介+α
日本オラクル・山﨑 由章
13:40 -14:00 防災教育向けARアプリ「CERD-AR」におけるAR表示性能の改良
大阪市立大学・吉田大介/応用技術株式会社・林 博文/応用技術株式会社・ゲェンバンティエン
14:00 -14:20 チャットボットを利用した災害時情報収集システムの開発
ITDART/朝日航洋株式会社・嘉山陽一
14:20 -14:30 休憩
事例紹介セッション3
14:30 -14:50 アグリノートにおけるGIS情報を活かした圃場・作付管理の取り組み
ウォーターセル株式会社・中川 幸哉
14:50 -15:10 Maplatの最新状況 – 流行りのGTFSともコラボしてみた –
Code for History・大塚恒平
15:10 -15:30 全国の鉄道及びバス路線図が見れる!GTFSから生成したシームレス路線図の試作
ジョルダン株式会社・坂口慧様
15:30 -15:50 国連と進めるベクトルタイル
国土交通省国土地理院・藤村英範
15:50 -16:10 月惑星探査データと地理情報システム
会津大学・平田 成
16:10 -16:20 休憩
16:20 -17:55 特別セッション:Decentralize×FOSS4G
コーディネータ 北海道森町 山形巧哉
登壇者 株式会社ヤマレコ・的場一峰
大阪市立中央図書館・澤谷晃子
中津川市・柘植良吾
新潟県立大・関谷浩史
17:25 -17:55 総合討論
17:55 -18:05 閉会挨拶
19:00 -21:00 懇親会

コアデイ セッション紹介

基調講演

デジタル社会の基盤としての地理空間・土地情報
測位精度の向上、利用技術の向上等、地理空間情報・土地情報を取り巻く状況が急激に変化してきています。近年多発する災害への対応、スマートシティ整備の基礎情報として注目されるのはもちろんのこと、所有者不明土地問題、空き家問題等の行政課題としても喫緊の課題になっています。
これらの変化への対応にデジタル技術の活用やデータ整備は欠かせません。デジタル社会の整備という観点から、地理空間情報や土地情報に関して課題を整理するとともに将来を展望します。

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招待講演

地理院地図Vector(仮称)の試験公開
本年7月、国土地理院は「地理院地図Vector(仮称)」を試験公開しました。本サイトの実装に当たっては、Mapbox Vector TileというタイルデータフォーマットとMapbox GL JSというライブラリを使用しています。地理院地図Vectorは従来の「地理院地図」とは異なり、地図データがベクトルになったので、建物、道路等の地物の種類ごとに表示/非表示を切り替えたり、色を変更したりすることができます。本発表では、地理院地図Vectorの開発状況や利用例、今後の課題についてご紹介いたします。

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特別セッション

Decentralize×FOSS4G
近年、地域活性化・地方創生といった取り組みが進められていますが、中には「東京目線での活性・創生」のような印象を受ける取り組みもあります。
地域は誰の目線で次世代へ語り継ぐべきなのか。
本セッションでは、各地域で、その地ならではの問題解決や事業の推進等に取り組まれているキーマンをお呼びし、それぞれが思い描く「地域の活性」と、その中でFOSS4Gコミュニティがどの様な貢献が出来るのか、といったディスカッションをしていきたいと考えています。
コーディネータ:北海道森町 山形巧哉 様
登壇者および講演概要
株式会社ヤマレコ 的場 一峰様
〇タイトル
「また山に行きたくなる」Webサービス ヤマレコ
〇講演概要
登山者向けのコミュニティサービス「ヤマレコ」では、登山の安全につながる Webサービスとして月140万人の利用者に活用いただいています。また弊社は長野 県松本市に本社があり、山の情報を北アルプスの麓から提供し続けている企業で もあります。
本発表ではサービスの簡単な紹介と、FOSS4Gをどのように活用しているか、そし て地方から全国に向けて行政機関との連携をしながら山の安全を提供する現在の 事業の内容について、具体的な事例を交えながらご紹介します。
〇発表資料

大阪市立中央図書館 澤谷晃子様
〇タイトル
ひと・情報・地域をつなぐ図書館デジタルアーカイブオープンデータの利活用促進に向けて
〇講演概要
大阪市立図書館は、2017年3月2日にデジタルアーカイブ画像の一部をオープンデータとして提供を開始し、公共図書館初の試みとして、新聞等で大きく取り上げられました。市民にもっと活用いただくために、オープンデータ開始後も継続して取り組んでいる周知・広報活動とその反響をご紹介します。
〇発表資料

中津川市 柘植 良吾 様
〇タイトル
公共交通オープンデータ“最先端田舎”への挑戦!
〇講演概要
国土交通省が定める「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」を整備し、オープンデータ化しました。ひとつのデータ整備によってさまざまな施策に活用できる「ワンソース・マルチユース」で、ICT技術による地方バスの活性化に向けた取り組みを行っています。ICT技術の活用を通じて、わかりやすく、使いやすい公共交通サービスの提供を行い、利用者の減少が続く地域公共交通網の維持と地域住民の足を守ります。
新潟県立大 関谷 浩史様

事例紹介セッション

事例紹介セッション1

FOSS4Gを用いた林地台帳管理システムの開発

朝日航洋 北島理司様、酒井雄司様、嘉山陽一様、五島直樹様、羽渕弦輝様

平成28年5月の森林法改正で制定された林地台帳制度において、市町村の林地台帳の整備と公表が義務化された。
弊社では、林地台帳の整備と運用の効率化を支援する目的で、QGISとPostGISを用いた林地台帳管理システムを開発した。
林地台帳の整備において、台帳の属性情報とそれに紐づく幾何情報を一元的に管理、閲覧できることで所有者や境界の確認が容易になり、台帳の精度向上につながると考える。本発表では、この林地台帳管理システムの紹介と今後の展望について述べる。

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軽トラMMS、参上!

発表者:長野県林業総合センター 戸田堅一郎、国立研究開発法人 森林総合研究所 鈴木秀典様、岩手大学 斎藤仁志様、朝日航洋株式会社 世古口竜一様、Pacific Spatial Solutions株式会社 今木洋大様、株式会社ノーザンシステムサービス 和山亮介様

道路や周辺の3Dデータ・画像データを取得する手法としてMMS(Mobile Mapping System)は有効なツールです。しかし、従来機は機器が高額であることと悪路での走行性が悪いことから、森林域での活用は進んでいませんでした。そこで、軽トラックに地上レーザースキャナやインターバルカメラ等を搭載して低価格なMMSを自作しました。計測したデータや、その活用事例についてご紹介します。実機の展示も予定します。

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AIによる効率的危険斜面抽出システムの開発について

発表者:株式会社ノーザンシステムサービス 和山亮介様

近年、これまでに観測されたことのない規模の災害が頻発しております。特に台風などによる災害の被害は年々増えてきており、従来の防災計画では予想できないような被害をもたらすため、早期予想による応急対応が求められております。
今回は、早期予想を実現する第一歩として、AIによる危険斜面抽出システムについてお話いたします。

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事例紹介セッション2

 

MySQL 8.0で強化されたGIS機能と使用事例のご紹介+α

発表者:日本オラクル 山﨑 由章

MySQLでは現在GIS機能を積極的に開発しています。このセッションでは、MySQL 8.0でのGIS機能と使用事例を紹介します。また、今までのFOSS4Gで寄せられたフィードバックに対する調査状況などについてもご報告します。

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防災教育向けARアプリ「CERD-AR」におけるAR表示性能の改良

発表者:大阪市立大学 吉田 大介、応用技術株式会社 林 博文、応用技術株式会社 ゲェンバンティエン

大阪市立大学都市防災教育研究センター(CERD)では、地域の子ども達に災害を身近に感じてもらうために、拡張現実(AR)機能を実装した地図アプリを開発し、オープンソースとして公開してきました。開発したARアプリを用いることで、様々な情報を地理空間的に認識することが容易になります。例えば、避難所やAEDなどの防災関連施設や、訓練向けの仮想災害を、端末の画面上に現実の映像と重ねて可視化できます。
今回の発表では、よりリアルに、楽しく学べる機能として、GISデータのAR表示や、ARKitの採用ならびにアニメーション画像の表示といった新機能についての解説と、アプリを活用した事例についてご紹介します。

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チャットボットを利用した災害時情報収集システムの開発

発表者:ITDART/朝日航洋株式会社 嘉山陽一

大規模な災害が発生した時には復旧、復興時に多くのボランティアが支援にかけつける。災害対策のボランティアについては様々なボランティア団体ができ、それらの団体の連携して災害時に活動するためのコーディネート組織として特定非営利活動法人 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)が結成された。JVOADでは災害時にどのような支援を現地に対して行ったらいいか計画や調整を行うために災害発生時に現地調査を行う先遣隊を派遣して情報を収集する仕組みを構築しようとしている。災害時の現地情報調査について位置情報つきでデジタルで情報収集ができないか検討が行われ、JVOADの構成団体である一般社団法人情報支援レスキュー隊(IT DART)が情報収集の仕組みの試作を行った。本システムではチャットシステム(LINE)を利用して先遣隊が調査情報を入力する。入力した調査情報を対話をうけつけるプログラム(チャットボット)がDropBoxにデータ蓄積を行いGoogleSpreadSheetにデータのインデックスを作成する。ここに作成されたインデックスを利用してGISで位置情報や調査情報を表示することが可能である。バックエンドではここに蓄積された現地情報を利用して災害現地の支援の計画をたてたりボランティア団体間の調整を行うことができる。本発表では情報収集システムの開発と先遣隊による試用について報告する。

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事例紹介セッション3

アグリノートにおけるGIS情報を活かした圃場・作付管理の取り組み

発表者:ウォーターセル株式会社 中川 幸哉様

稲作が盛んな新潟から生まれた営農支援システム「アグリノート」は、 田んぼの場所を管理したいという農家さんの声から始まりました。 2011年の開発開始から8年が経ったアグリノートの地理空間情報の活用事例についてお話しします。

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Maplatの最新状況 -流行りのGTFSともコラボしてみた-

発表者:Code for History 大塚恒平

もはや古地図だけに縛られない歪地図処理プラットフォームMaplat。線を線に変換する機能にも対応し、不正確なバスの路線図上にバスの現在運行情報やバスの経路情報を表示するなど、流行りの?GTFSともコラボしてみました。

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全国の鉄道及びバス路線図が見れる!GTFSから生成したシームレス路線図の試作

発表者:ジョルダン株式会社 坂口慧

全国の鉄道路線図及びバス路線図を描画したブラウザ上でシームレスに見れる地図ベースのベクトルタイル路線図もどきを試作しました。路線図はGTFSからMapbox Vector Tileを生成しました。
鉄道は全駅全路線、バスは停留所数210000以上、系統数25000以上を収録しています。鉄道路線図は14言語に対応、バス路線図も一部多言語対応しています。
また、Mapbox GL JSの新機能も積極的に採用したので、有用な新機能も合わせて紹介します。
表示にあたってはWeb GISの路線図ならではの表現方法も盛り込みました。
作成物の一般公開は行いませんので、デモは当日のみとなります。

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国連と進めるベクトルタイル

発表者:国土交通省国土地理院 藤村英範

配信データ量を75%削減し、データからのハイパーリンクを可能とするベクトルタイルはウェブ地図を塗り替えました。ベクトルタイルの生産、ホスト、スタイリング、最適化において誰も取り残されないことを目指し、国連オープンGISイニシアティブのもと、国土地理院や OSGeo 日本支部を含むパートナーたちは、国連ベクトルタイルツールキットを持続可能な形で継続的に開発し、その普及を進めています。今回の発表では、国連ベクトルタイルツールキットの現状や、OSGeo の諸活動との連携状況を紹介します。

発表資料

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月惑星探査データと地理情報システム

発表者:会津大学 平田 成

月や小惑星など地球以外の太陽系天体の観測データも、その天体の地理座標に紐づけることで地理情報システム上で取り扱うことが可能である。今年設立された会津大学宇宙情報科学研究センターにおける事例を中心に、月惑星探査データがどのように地理情報システム上で利用されているのかを紹介する。

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