FOSS4G 2018 Okayama コアデイ

※本イベントはGIS教育認定(GISCA)の対象講座となります。

開催日時

2018年11月4日(日) 10:30 – 17:00

場所

岡山大学 50周年記念館

〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 (OpenStreetMapはこちら

コアデイ セッションスケジュール

時間 メイン会場(大会議室) サブ会場(交流サロン)
10:00 受付開始
10:30-10:45 開会挨拶
岩崎 亘典/OSGeo財団日本支部
10:45-11:15 ◆基調講演1
地理院地図の新機能と災害情報の提供

小島 脩平/国土地理院
11:15-11:35 大阪府北部の地震における災害対応GIS活用事例
水井 良暢/防災科学技術研究所
古地図プラットフォームMaplat
大塚 恒平/Code for NARA 横浜支部
11:35-11:55 Yahoo!地図の災害時の取り組みについて
堤 浩一郎/ヤフー株式会社
若年層の地域理解を促進するためのアーカイブ制作シリアスゲームの実践
山浦 徹也/首都大学東京大学院
11:55-13:00 お昼休み
◆レジリエンス ◆先進的技術・事例
13:00 -13:30 ◆基調講演2
平成30年7月豪雨での倉敷市におけるGIS活用

原 孝吏・阿部 慶幸/倉敷市建設局
大島 正美/一般社団法人データクレイドル
13:30-13:50 平成30年7月豪雨 マップによる災害支援(尾道)
石崎 浩太郎/Code for Hiroshima
Open Source GIS Application for Deep Learning Based Drone Image Analysis: Emphasized on Unregistered Building Detection Research
Sangwoo Ham/OSGeo.Korea
13:50 -14:10 リアルな体験を可能にする災害訓練ARアプリ
吉田 大介/大阪市立大学
ドローンユーザを補助する情報共有システムの開発
渡邉 康太/首都大学東京大学院
14:10 -14:30 防災分野に向けた業務支援システムの事例
坂元 恭一/株式会社オービタルネット
FOSS4GとDeepLearningを用いた旧版地形図からの土地利用図作成
岩崎 亘典/農研機構
14:30 -14:50 休憩
◆レジリエンス/先進的技術・事例 ◆先進的技術・事例
14:50-15:20 ひなたGISとハザードマップ情報
落合 謙次/宮崎県庁総合政策部統計調査課
Urban spatial analysis using Spatial Big Data platform
Junyoung Choi/Korea Land & Housing Corporation
15:20-15:40 FOSS4Gのルート検索エンジンpgRoutingの最新動向について
長瀬 興/合同会社Georepublic Japan
カブールの将来のためのOpen Source GISジオデザイン
モレノ・アートゥロー/モレノ・ジオデザイン・コンサルティング・AgaKhan Trust for Culture
15:40 -16:00 公共交通オープンデータ最先端都市 岡山のGTFSデータをFOSS4Gで遊び尽くす
伊藤 昌毅/東京大学
Mago3Dによる3次元マルチスケールデータ可視化システム開発
林 博文/応用技術株式会社
16:00-16:10 休憩
◆先進的技術・事例 ◆先進的技術・事例
16:10-16:30 MySQL8.0で強化されたGIS機能のご紹介
坂井 恵/日本MySQLユーザ会(MyNA)
QGISを活用した地球環境データ解析
山川 純次/岡山大学
16:30 -16:50 GeoDjangoでWEBマップをつくろう
榎本 真美/Django Girls
QGISでGSD!!
青木 和人/あおき地理情報システム研究所
16:50 -17:00 閉会挨拶・懇親会案内

※ セッション名をクリックするとセッションの詳細情報に移動します。

 

コアデイ セッション紹介

基調講演1:

地理院地図の新機能と災害情報の提供

発表者: 小島 脩平( 国土地理院 )

概要

地理院地図は、国土地理院が整備する様々な地図や写真を重ねて見ることができるウェブサービスです。FOSS4Gのツールをふんだんに使いながら開発しており、継続的に改良を行っています。本発表では、地理院地図の概要や最新の開発状況、地理院地図を通した「平成30年7月豪雨」「平成30年北海道胆振東部地震」に関する情報の提供事例について紹介させていただきます。

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Open Source GIS Application for Deep Learning Based Drone Image Analysis: Emphasized on Unregistered Building Detection Research

発表者: Sangwoo Ham ( OSGeo.Korea )

概要

センサー・モデリング研究室(韓国、ソウル大学地理情報学科)は、ドローン画像から登録されていない建物の検出に深層学習を適用しようとしています。 深層学習を用いた地形情報の問題を解決するためには、深層学習フレームワークだけでなく、GISデータのトレーニングデータを管理するツールや手続きが必要である。 このプレゼンテーションでは、我々がより効率的に研究を行うためにオープンソースのGISをどのように利用するかを議論する予定です。
Summary:Lab for Sensor and Modeling (Dept. of geoinformatics, the University of Seoul, South Korea) has been trying to apply deep learning to detect unregistered buildings from drone images. In order to solve problems related to geo-information using deep learning, we need not only deep learning frameworks but also need such tools and procedures to manage training data since the training data are GIS data. In this presentation, we will discuss how we exploit open source GIS to perform our research more efficiently.

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平成30年7月豪雨での倉敷市のGIS活用

発表者: 原 孝吏・阿部 慶幸( 倉敷市建設局 )
     大島 正美( 一般社団法人データクレイドル )

概要

倉敷市建設局より、平成30年7月豪雨におけるGIS活用、データクレイドルより減災のための情報ポータル「まびケア(https://mabi-care.com/)」の立ち上げ・運用について紹介します。

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平成30年7月豪雨 マップによる災害支援(尾道)

発表者: 石崎 浩太郎( Code for Hiroshima )

概要

平成30年7月豪雨の災害復旧時に、地域の情報集約(主に広島県尾道市周辺)と発信に関しての取組み紹介。 地域の行政、個人、コミュニティ、地域外のサポータと様々な人たちが繋がり「マップ」というカタチになっていった過程をご紹介させていただきます。 発災から復旧の各フェイズの中で見えてきた潜在的な課題や、広域災害時の経験と学びについても共有させてもらいます。

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公共交通オープンデータ最先端都市 岡山のGTFSデータをFOSS4Gで遊び尽くす

発表者: 伊藤 昌毅( 東京大学 )

概要

岡山の公共交通事業者が公開しているGTFS形式のオープンデータをPostGISに取り込み、QGISやLeafletを使って視覚化する方法を、デモを交えて紹介します。

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大阪府北部の地震における災害対応GIS活用事例

発表者: 水井 良暢( 国立研究開発法人防災科学技術研究所 )

概要

平成30年6月18日に発生した大阪府北部の地震(マグニチュード6.1、最大震度6弱)において、初動期災害対応および被災者ケアのために活用されたGISツールの事例紹介を行う。ツールの利用者は大阪府社会福祉協議会(以下:社協)と府内の市町村社協、および府内外の支援団体・個人で形成される外部支援者により運営・実動される「災害ボランティアセンター」である。今回の事例では、高槻市、茨木市、枚方市、吹田市、箕面市、豊中市、摂津市の7市と、全体調整を行う大阪府社協の8か所にて各地の活動状況を取りまとめ状況把握することにより、活動計画や行政等の他機関との連携に役立てられた。

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ひなたGISとハザード情報

発表者: 落合 謙次( 宮崎県総合政策部統計調査課 )

概要

ひなたGISに掲載されているハザード情報の紹介とその実装方法をお話します。

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事例紹介セッション

防災分野に向けた業務支援システムの事例

発表者: 坂元 恭一( 株式会社オービタルネット )

概要

弊社は、QGISを活用し、汎用的に利用できそうなものから個別業務に特化したものまで、様々な業務支援システムの構築を行ってきた。その中でも防災分野での利活用事例を紹介する。また、その他にもハザードマップの作成等の事例も紹介する。

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Urban spatial analysis using Spatial Big Data platform

発表者: Junyoung Choi(Korea Land & Housing Corporation)

概要

本講演では、Spatial Big Data Platformを用いた都市計画、交通計画、土地管理の分析事例について紹介します。 これらの解析のためのSpatial Big Dataプラットフォームは、韓国国土交通省(MOLIT)によって開発されたもので、プラットフォームのアーキテクチャは、大量の地理空間情報と民間部門の大規模データを処理するためのHadoopに基づいています。 プレゼンテーションでは、技術的インフラストラクチャについて簡単に説明し、分析中に著者の経験や意味を共有するために、より多くの時間を割り当てる予定です。 これらのアプローチがFOSS4Gを使用した都市分析として開発されることを望みます。
Summary: In this presentation, analysis cases for urban & transportation planning and land management using Spatial Big Data Platform will be explained. Spatial Big Data platform for these anaysis is developed by Ministry of Land, Infrastructure and Transportation (MOLIT), Republic of Korea and platform’s architecture is based on a Hadoop for processing large volume of national geospatial information and private sector big data. Presentation will briefly explain technological infrastructure and then allocate more time on sharing author’s experiences and implications while analysis. Author hope these approach be developed as a urban analytics using FOSS4G.

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FOSS4Gのルート検索エンジンpgRoutingの最新動向について

発表者: 長瀬 興( 合同会社Georepublic Japan )

概要

FOSS4Gのルート検索エンジンpgRoutingは、PostgreSQLの拡張機能として動作し、データベースと組み合わせた動的なルート検索も可能です。今回の発表では、pgRoutingの最新動向についてご紹介します。

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mago3Dによる3次元マルチスケールデータ可視化システム開発

発表者: 林博文 x Cheon JeongDae x Kyoung-Sook Kim x 上田直生(応用技術株式会社 x Gaia3D x 産業技術総合研究所 x ロカポイント)

概要

ICTの全面的な活用(ICT土工)よる今後のCIM導入を充実・加速 させるためには、3次元データの共有環境が必要不可欠となっている。この環境構築をオープンソースを用いて実現する「mago3D」の具体なプラットフォームに関する産総研の3次元モデルデータ共有の事例紹介を行う。

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古地図プラットフォームMaplat

発表者: 大塚 恒平( Code for NARA 横浜支部 )

概要

古地図プラットフォームMaplatの最近の進化をご紹介します。

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カブールの将来のためのOpen Source GIS ジオデザイン

発表者: モレノ・アートゥロー( モレノ・ジオデザイン・コンサルティング )

概要

Moreno Geodesign Consultants(MGC)は、「ジオデザイン」における戦略、分析、トレーニングを提供しています。 Aga Khan Trust for Culture(AKTC)は、カブールの都市開発を行い、安定化を行なっています。 KunzmannとSteinitzのgeodesignプロセスを利用して、オープンソースソフトウェアを基盤とするWebベースの地理空間ツールを利用して、人口を増強しながら街の統合、復旧、近代化、アップグレード、改善、開発を行いました。 市のステークホルダーグループはgeodesignのワークショップに参加するよう招待されました。
Summary: Moreno Geodesign Consultants (MGC) provides strategy, analysis and training in ‘geodesign’. Aga Khan Trust for Culture (AKTC) develops and stabilizes Kabul’s urban fabric. Utilizing Kunzmann and Steinitz’ geodesign process, they made use of web-based geospatial tools built on open-source software to consolidate, rehabilitate, modernize, upgrade, improve, and develop a district of the city while enhancing human resources. City stakeholder groups were invited to participate in geodesign workshops.

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QGISを活用した地球環境データ解析

発表者: 山川 純次( 岡山大学 )

概要

QGISは地球統計学の手法を用いた地球環境データ解析に大活躍しています。昨年よりR言語の地球統計解析パッケージであるgstatを使った計算手法と並行してコマンドライン版GSTATによる計算も始めましたが,こちらの方が国際インターンシップ学生の様な「短期決戦」型の教育に向いていると感じています。今回の発表でも昨年に引き続き「Rを使わない地球統計解析」やQGISの機能を使った環境データの表現法を紹介させていただきます。

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QGISでGSD!!

発表者: 青木 和人( あおき地理情報システム研究所 )

概要

GSDとはHarvard大学Graduate School of Design(建築大学院)のCarl Steinitz先生の提唱される景観プランニングGISのことです。 私もGSDでGISって面白い!!と思ってGISにのめり込んだ一人です。今回、このGSDをQGISで行うチュートリアルを作りましたので、ご紹介します。

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リアルな体験を可能にする災害訓練ARアプリ

発表者: 吉田 大介( 大阪市立大学 )

概要

大阪市立大学都市防災教育研究センター(CERD)では、子どもたちが能動的に考え・行動する仕掛けを取り入れた「アクティブラーニング災害訓練」を実施しています。この訓練は、子どもたちにとってはシナリオがなく、訓練の中で突然発生する課題への対応や、体験学習を通じて訓練を進めていきます。この訓練を進めるにあたり、リアルタイムに災害状況を変化させる仕掛けや、子どもたちに地域の防災関連施設を知ってもらう目的で拡張現実(AR)アプリを開発しました。開発したARアプリを用いることで、様々な情報を地理空間的に認識することが容易となります。例えば、避難所やAEDなどの防災関連施設や、訓練向けの仮想災害を、端末の画面上に現実の映像と重ねて可視化することができます。また、アプリでは仮想災害をタイマーにより発生・拡大させることができ、現場状況を変化させ、現実により近い体験を作り出すことができます。今回の発表では、当センターがこれまでに実施してきた活動や、アプリの今後の開発計画についてご紹介します。

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ドローンユーザを補助する情報共有システムの開発

発表者: 渡邉 康太( 首都大学東京大学院 )

概要

近年、自治体がドローンユーザに向けて飛行場所に関する情報の発信をおこなっている。しかし、人的資源が不足している自治体では情報発信の継続が困難である。本研究では、自治体による継続が容易なデジタルコンテンツを提案する。そのために、自治体とドローンユーザ及びドローンユーザ同士での情報共有を促すシステムを著者が制作したデジタルコンテンツ「ドローンマップ」に構築する。ドローンユーザが自身の経験をコンテンツに投稿することで、様々な状況における飛行場所の情報が共有され、自治体による情報発信の負担が軽減されると期待する。

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若年層の地域理解を促進するためのアーカイブ制作シリアスゲームの実践

発表者: 山浦 徹也( 首都大学東京大学院 )

概要

本プログラムは、首都大学東京大学院、東京大学大学院渡邉英徳研究室、山梨県南アルプス市教育委員会文化財課による共同プロジェクトである。南アルプス市では、市内に豊富に存在する史跡・有形文化財を活用した地域学習を小学校にて実施している。また、東京大学大学院および首都大学東京大学院は共同研究としてデジタル地図「cesium」による史跡・文化情報のアーカイブコンテンツの開発を進めている。 本プログラムでは、南アルプス市立櫛形西小学校の協力のもと6年生20人を対象に、「なにげない地域の遺産を知る」をテーマに事前学習・現地学習・事後学習の3時間で3つの地域を題材にしたゲームを実践することで地域を見つめ直し、児童たちの手で地域の歴史情報アーカイブを制作した。

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GeoDjangoでWEBマップをつくろう

発表者: 榎本 真美( Django Girls )

概要

PythonのWebフレームワークDjangoを使ってWebマップを作ってみました。PostgreSQL/PostGIS + Django で、WebGISアプリケーションを作成する基本的な方法をご紹介します。

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MySQL 8.0 で強化されたGIS機能のご紹介

発表者: 坂井 恵( 日本MySQLユーザ会(MyNA) )

概要

2018年4月にリリースされた最新バージョン MySQL 8.0 では、GIS機能が強化されました。MySQLでも地理情報を取り扱う環境が整いつつあるよ、というおはなしを、その歴史から最新情報まで、お伝えしたいと思います。

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FOSS4GとDeep Learningを用いた旧版地形図からの土地利用図作成

発表者: 岩崎 亘典( 農研機構 )

概要

農村におけると土地利用変化の研究において、旧版地形図は過去の土地利用を明らかにするための貴重な資料である。これらの研究においては本来と地利用図を作成してからの分析が目的のはずなのだが、実際には土地利用図作成のために多大な労力が必要であり、応用的な研究が行えていない。 そこで今回、Deep Learningの一つであるGAN(敵対的生成ネットワーク)を用いて土地利用図の作成を試みるとともに、QGIS上で分類モデルを活用できるプラグインを作製した。

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Yahoo!地図の災害時の取り組みについて

発表者: 堤 浩一朗( ヤフー株式会社 )

概要

災害時にYahoo!地図ではユーザーに向けてどのような情報を発信しているかを、今年発生した西日本豪雨および北海道胆振東部地震での取り組みを例にお話させていただければと考えています。

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